【京都 蔦屋書店】やましたあつこ 個展「alone」を2月3日(土)より開催。人と植物との親密で純粋な関わりを、柔らかな筆致で表現。

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京都 蔦屋書店(京都市下京区 京都髙島屋 S.C.[T8]5F・6F)では、やましたあつこ 個展「alone」を2月3日(土)より2月19日(月)の期間、6Fギャラリーにて開催します。

特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/38257-1427250113.html

  • 概要 

やましたあつこは1993年、愛知県出身。2018年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業し、現在は東京を拠点に制作・発表を続けています。幼少期の体験に基づいて創生したパラレルな世界を油彩、日本画材を使いながらドローイング的な柔らかい筆致で絵画に起こし、複雑な感情の奥にある穏やかな幸せを探求するような作品は、一貫して「邪魔のない幸せ」を表現しています。

今回は、植物に包まれている世界を描いた作品を中心に展示いたします。デンドロフィリア(植物性愛者)について深い関心を持つやましたが、人と植物との、親密で愛情深い関わりを自らの体験と思いで描いています。

「alone」という本展のタイトルには、「人間も動植物もそれぞれ独り。独りだからこそ繋がることができる」というやましたの思いが込められています。これまで国内外の多くのファンを魅了してきたその作品世界に加わる新たな1ページにご期待ください。

  • アーティストステートメント

たまに人間はニンゲンの理解の範疇を越えたりする。

例えば恋というものは

時に気が狂うほど、そこから生まれるパワーは凄まじいものがあると思う。

そしてその相手が異性であり

同性であり、老人であり、小児であり

動物であり、液体でもあり、

植物でもあるのだ。

誤解の多いパラフィリアだが

彼らはお互いを尊重しあい、愛情を持って対等にリレーションシップを取っている。

もちろん相手を傷つけることなどしない。

その行為はヘテロセクシャルと全く変わらない。

交流電流を生み出した天才発明家ニコラ・テスラは、晩年雌鳩をパートナーとして暮らしていた。

老夫婦がパートナーを失うと相手も追うように亡くなると言われるように、パートナーの鳩が亡くなってからテスラも事切れたのだ。

テスラと鳩の間には夫婦としてのしっかりとした愛情のリレーションシップを取られていたと私は思う。

人間の脳は10%しか使われていない。

お互いに言語を超えたコミュニケーションが取れること。

これは超能力と言うべきか。

私は今デンドロフィリア(植物性愛者)について調べている。

植物は癒される、家のインテリアとして使う。

彼らをきっとそのように考えていないだろう。では彼らはどの様に植物を想っているのか。

植物性愛者の文献は非常に少ない。

それならば私が自然に囲まれる場所に身を置いて、彼ら(植物)を観察し感じることで少しでも理解が近づくのではないか。

そう思い、私は深い森にあるレジデンスに来た。

ヘテロセクシャルではないこと、それは不幸だと人は言うかもしれない。

私はそう思わない。

これは原罪ではない。

いくら非難をしても、偏見を持ったとしても、障害だと決めつけたところで

ニンゲンは変えられない。

正しさは別の正しさを排除するだけである。

私は「邪魔のない幸せ」を絵画にしている。

  • 販売について

作品は、2 月3 日(土)11:00より店頭にて販売開始。アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」では、2月3日(土)12:00から2月19日(月)18:00の期間販売します。

※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。

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Posted by 鬼岩 正和