TIFFCOM 2023(東京国際映画祭併設コンテンツマーケット)【第20回記念 概要発表】10月25日(水)〜27日(金) 新会場で4年ぶりのフィジカル開催 日本のマンガ、小説など原作の映像化権の売買に特化した【Tokyo Story Market】

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今年初のリアル開催となる映画の資金調達マーケット「Tokyo Gap-Financing Market (TGFM)」では、各国の応募企画から、堤幸彦監督、白石和彌監督、松居大悟監督、岡部淳也監督など日本の4企画を含む長編15企画を選抜!
さらに今年から原作の映像化を主とした日本国内初のマーケット「Tokyo Story Market」を新設。KADOKAWA、講談社、集英社、小学館などの日本を代表する出版社が参加し、各国の映像プロデューサーへ自社作品をアピールします。TIFFCOMは映像作品に加え、その元となる日本のコンテンツのセールスもサポートしていきます。

TIFFCOMは、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭である「東京国際映画祭(TIFF)」と併催される、アジアを代表するコンテンツマーケットです。映画、テレビ、アニメなどを中心とした多彩なコンテンツホルダーが一堂に会し、アジア諸国だけでなく、世界各国から有力なバイヤーが集まります。
近年では、完成したコンテンツの売買だけでなく、IP(知的財産)、書籍の映像化権を扱う出展者が増加傾向にあり、映画やアニメ、ゲームなどマルチメディア展開に関する商談の増加により、映像化の機会を広げる場として成果を挙げています。

2023年のTIFFCOMは「第36回東京国際映画祭」の会期中である10月25日(水)~27日(金)の3日間にわたり開催致します。
9月27日の第36回東京国際映画祭ラインナップ発表記者会見にて、TIFFCOM 2023の概要を発表致しました。
●会見動画(東京国際映画祭公式YouTube)https://www.youtube.com/@TIFFTOKYOnet

  • 4年ぶりのフィジカル開催

記念すべき20回目となる本年は、コロナ禍の影響による3年間連続のオンライン開催を経て、4年ぶりに東京の会場で皆様をお迎えします。直接人と会える、集えるというマーケット元来の価値と意義を強く再認識し、より一層活発でエキサイティングなマーケットとなるよう準備を進めています。海外出展社からの申込も2019年を上回るペースで頂いています。

  • 新たな会場でより近く、東京国際映画祭との連携も充実

会場は2019年の池袋から、成田・羽田空港や東京、品川などの主要駅よりアクセス抜群な浜松町の新会場「東京都立産業貿易センター浜松町館」へ。日比谷・銀座地区で併催される東京国際映画祭との距離も近くなり、より連携を充実させていきます。

  • 「作る」をテーマにした新たな企画を実施

通常の完成済映像作品のマーケット以外にTIFFCOMが注力しているのが「作る」マーケット。今年で4回目となる長編映画の資金調達マーケット「Tokyo Gap-Financing Market (TGFM)」は初のリアル開催を実現。アジア、日本の要素を含む多数の応募企画から、ウー・ミンジン監督、アーティット・アッサラット監督、日本人では堤幸彦監督、白石和彌監督、松居大悟監督、岡部淳也監督などの15企画が選抜されました。
また、新しい取り組みとして「Tokyo Story Market」という名を冠し、KADOKAWA、講談社、集英社、小学館などの日本を代表する出版社の参加による、マンガや小説などの書籍の「原作(ストーリー)」の映像化権の商談に特化したマーケットを今年よりスタートします。映像コンテンツの企画者、製作者という作り手の参加も促しつつ、映像作品の元となる日本のコンテンツにも光を当てていきます。

またTIFFCOMではアニメの海外戦略等、コンテンツ業界に関するセミナーも多数実施予定です。
20年という節目の年を迎え、コンテンツビジネスの発展に寄与できるように引き続き力を尽くして参ります。今年のTIFFCOMにぜひご期待ください。

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【マーケット/ピッチング・コンテスト詳細】

  • Tokyo Story Market

2023年からの新しい取り組みとして、原作を保有する日本の出版社と映像プロデューサーとを繋ぐ、原作(ストーリー)の映像化に特化したマーケット、Tokyo Story Marketを併催イベントとして開催いたします。原作の映像化を主としたマーケットは日本国内初の試みとなり、TIFFCOMが招聘した映像プロデューサーと国内出版社とのピッチの場を提供いたします。
【参加者】TIFFCOM招聘映像プロデューサー、国内出版社
【参加予定国内出版社】(株)KADOKAWA、(株)講談社、(株)集英社、(株)小学館

  • Tokyo Gap-Financing Market (TGFM)

TIFFCOMがアジア、日本の要素を含む企画や国際共同製作を積極的に支援する取り組みの一つで、今年初のフィジカル開催となります。資⾦調達中の⻑編映画企画に、TIFFCOMが出資先を探す業界エキスパート(プロデューサー、セールスエージェント、配給会社、金融業者、放送局、投資家など)との1対1のミーティング機会を提供します。主な応募条件は総予算の60%を確保済で、アジアの要素を含む予定の企画であること。

今年は世界から注目されるアジア人監督の新企画など15企画を選出。日本からは『20世紀少年』、『トリック』などのヒットメーカー堤幸彦監督、『孤狼の血』『凪待ち』など国内外の評価も高い白石和彌監督、ジャンルを越え幅広く活躍する松居大悟監督岡部淳也監督による『ゲッターロボ』の実写化など4企画が参加します。

2020年~2022年のTGFM参加企画からはすでに多くの作品が完成し、世界各地の映画祭や劇場で高い評価を得る作品が続いています。一例として、先日のヴェネツィア国際映画祭では、2021年のTGFMに参加したエリーズ・ジラール監督、イザベル・ユペール&伊原剛志共演の『Sidonie in Japan』がプレミア上映されました。さらに、2022年TGFM参加企画の富名哲也監督の『わたくしどもは。』は今年の東京国際映画祭のコンペティション部門に選出されています。

【詳細ラインナップ】https://tgfm.tiffcom.jp

富名哲也監督『わたくしどもは。』©TETSUYA to MINA film/エリーズ・ジラール監督『Sidonie in Japan』富名哲也監督『わたくしどもは。』©TETSUYA to MINA film/エリーズ・ジラール監督『Sidonie in Japan』

■写真左: 『わたくしどもは。』(富名哲也監督/2022年TGFM参加作品)

2023年東京国際映画祭 コンペティション部門出品

©TETSUYA to MINA film

■写真右:『Sidonie in Japan』(エリーズ・ジラール監督/2021年TGFM参加作品)
2023年ヴェネツィア国際映画祭 ヴェニスデイズ部門出品

  • MPA/DHU/TIFFCOM マスタークラス・セミナー&ピッチング・コンテスト 2023

主催:MPA(モーション・ピクチャー・アソシエーション)、DHU(デジタルハリウッド大学)、TIFFCOM
今年で6回目を迎える、MPA(米メジャースタジオ5社、Netflixを代表する米国映画業界団体)とデジタルハリウッド大学(DHU)との共催イベント。若手映画製作者の海外展開へのプラットフォーム構築を目的として開催されるセミナーと企画ピッチングのコンテストです。最優秀賞には、ロサンゼルスで開催される「Global Film & Television Immersion Program」に参加する旅行が贈呈されます。また優秀賞受賞者は、オーストラリアでの「アジア太平洋スクリーンアワード」に招待されます。

2022年ピッチング・コンテスト受賞者/ピッチング・コンテスト ロサンゼルス研修旅行 (2018年受賞者)2022年ピッチング・コンテスト受賞者/ピッチング・コンテスト ロサンゼルス研修旅行 (2018年受賞者)

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TIFFCOMセミナー詳細】

  • 「すずめの戸締まり」における海外展開: 製作会社と配給会社の関係性と可能性について

主催:一般社団法人日本動画協会 
2022年11月に日本にて劇場公開された「すずめの戸締まり」を製作した株式会社コミックス・ウェーブ・フィルムと、その配給を担当されてきた東宝株式会社を迎え、製作と配給の出会いとその関係性、及び本作品が世界的大ヒットにつながった真相をそれぞれの立場でお話しいただきます。

数土直志(写真左)/角南一城(写真右)数土直志(写真左)/角南一城(写真右)

【登壇者】
– 角南一城(株式会社コミックス・ウェーブ・フィルム 常務取締役)
– 竹田晃洋(東宝株式会社 社長室)
– モデレーター:数土直志(ジャーナリスト/日本経済大学大学院エンターテインメントビジネス研究所特任教授)

  • 東映アニメーションの海外戦略について

主催: 東映アニメーション株式会社
「DRAGON BALL」や「ONE PIECE」近年では「THE FIRST SLAM DUNK」など、日本アニメーションのビッグタイトルのグローバル展開に成功した東映アニメーションの海外戦略の歴史と現況、将来の展望についてお話致します。
【登壇者】
– 篠原智士(東映アニメーション 常務取締役 営業企画本部長)
– 遠藤昌幸(TOEI ANIMATION INCORPORATED President&CEO) 在:ロサンゼルス
– 宇田川英昭(TOEI ANIMATION ENTERPRISES LIMITED 総経理/取締役社長)在:香港
– 河内隆次(TOEI ANIMATION EUROPE S.A.S President)

その他、多数のセミナーを企画中!セミナー情報は随時プレスリリース、ホームページ等でお知らせいたします。
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【TIFFCOM開催概要】
■名称:TIFFCOM 2023

■公式サイト:https://tiffcom.jp/
■開催期間:2023年10月25日(水)~10月27日(金)
■会場:東京都立産業貿易センター浜松町館

■主催:経済産業省、総務省、公益財団法人ユニジャパン

■Tokyo Gap-Financing Market(TGFM)(TIFFCOM2023内)

■TGFM 公式サイト:https://tgfm.tiffcom.jp

TIFFCOMは第36回東京国際映画祭(TIFF) 2023.10.23(月)〜11.1(水)https://2023.tiff-jp.net/ja/ 併設のビジネス・コンテンツマーケットです。

投稿者プロフィール

鬼岩 正和
鬼岩 正和
WEB作家・小説家・エッセイスト「鬼岩正和」
キレイごとだけでは語れない親子の人生。人は闇に落ちてしまうのか?人生の機微を赤裸々に描く!
それだけじゃない!
WEBシステムエンジニア ・ ご当地プロデューサー ・ パノラマ写真家
https://4town.net/

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Posted by 鬼岩 正和