芥川賞作家・柳美里さんが手掛ける「演劇アトリエを、小劇場兼ミニシアターへ全面改修するプロジェクト」実施中
●PWJと、栁美里さんが手掛ける福島県復興支援活動との出会い
PWJは東日本大震災発災直後に緊急支援を開始、現在も復興支援を続けています。
その復興支援の一環として、地域の方々の憩いの場づくりを行ってきました。その活動の中で、栁美里さんが営むブックカフェ「フルハウス」の活動との出会いをきっかけに、復興活動への思いに共感し以来、活動のサポートを行ってきました。
●演劇アトリエ「La MaMa ODAKA」
柳美里さんが手がける演劇アトリエ「La MaMa ODAKA」がある場所は、以前は水道や井戸の工事をするポンプ店で、「La MaMa ODAKA」のスペースは作業場でした。
演劇作品の一つである『静物画』は、「福島県立ふたば未来学園高校」演劇部の高校生たちと創り、『町の形見』は南相馬で生まれ育った70代の住民の方々を俳優として起用。地元の人々が芸術に触れることのできる、とても貴重な場であり、癒しの場となっていました。
●なぜ、「小劇場ミニシアター」に改修するのか。
現状の「La MaMa ODAKA」は、ただの仮設倉庫です。建物の強度や避難口、防風対策などが不十分なので、興行場法により演劇公演や朗読イベントや映画上映は月に4日までしか認められません。
お客様の安全を確保するために、地震などの防災対策、コロナなどの感染症対策も講じなければなりません。
「La MaMa ODAKA」を、興行場法に適合した小劇場兼ミニシアターとして全面改装をするための資金を募るのが、今回のクラウドファンディングの目標です。
【クラウドファンディング概要】 プロジェクトページ:https://motion-gallery.net/projects/lamamaodaka-theater 期間:2021年12月28日(金)9時00分~2022年4月26日(金)23時59分まで 目標額:2,000万円 リターン:御礼のメール・直筆メッセージ、舞台稽古観覧へのご招待(オフ/オンライン)、トークイベントへのご招待(オンラインのみ)、ブックコンサートへのご招待(オフ/オンライン) その他:このプロジェクトは寄付型です。確定申告の際に必要な寄付金受領証明書をお送りします。 |
・演劇アトリエ「La MaMa ODAKA」を小劇場兼ミニシアターへ全面改修後、大切な3つの目標があります。
1.「La MaMa ODAKA」が被災地の子どもたちの受け入れ先になること
2.「常磐線舞台芸術祭」を開催し「La MaMa ODAKA」を芸術祭の拠点にすること
3.「La MaMa ODAKA」をホームグラウンドとして活動する「青春五月党」の作品を、首都圏や関西などの日本の都市部のみならず外国で上演し、日本の演劇界を牽引する人材を南相馬市で育成すること
今回は、2018年2月に開始して本屋「フルハウス」に並べる書籍のための目標金額500万円を達成した第一回、2019年6月に開始して本屋「フルハウス」をブックカフェにするための目標金額1,700万円を達成した第二回に続く、第三回のクラウドファンディングプロジェクトとして、演劇アトリエ「La MaMa ODAKA」を全面改修して小劇場兼ミニシアターにするために、目標金額2,000万円を募ります。
* このプロジェクトは福島県の「創業促進・企業誘致に向けた設備投資等支援補助金」の交付が決定しています。補助金額は666万円です。非営利型の一般社団法人OSPA(2020年12月24日設立、Odaka Society for the Promotion of the Artsの略称。代表理事:柳美里)として県の補助金を申請し、小劇場もOSPAとして運営していきます。
福島第一原発から半径20km
圏内の南相馬市小高区に帰還者のための「悲しみの器」を。
「悲しみを自分独りで抱えていると、悲しみの水位が上がって、人は溺れてしまいます。誰かに話し、誰かに聴いてもらうことで、悲しみを流すことが必要なのです。魂と魂が交わる『悲しみの器』としての劇場・ミニシアターが、この地には必要だと、わたしは考えています。」
「この1年間、わたしたちは、新型コロナウイルスのパンデミックによって、ささやかだけれども掛け替えのない幸せを味わうことができなくなった。人間は、傷む体を持ち、痛む心を持っています。だから、人間は他者の痛みを悼むことができる。わたしは表現者である前に生活者でありたい。東北で、福島県で、南相馬で、小高で、日常を1日1日ていねいに暮らしていきたい。原発事故で毀損されてしまったのは日常なので、その日常を、わたしは、日々の暮らしの中で、地元の方々と関わる時間の中で取り戻していきたい。発信するのではなく、受信するということから物語を織り上げていき、『悲しみの器』を守っていきたいと思っています。みなさまと共に、『フルハウス』と『La MaMa ODAKA』を創り、育てていきたいです。よろしくお願いいたします。」
(小説家・戯曲家 柳美里)
投稿者プロフィール
-
WEB作家・小説家・エッセイスト「鬼岩正和」
キレイごとだけでは語れない親子の人生。人は闇に落ちてしまうのか?人生の機微を赤裸々に描く!
それだけじゃない!
WEBシステムエンジニア ・ ご当地プロデューサー ・ パノラマ写真家
https://4town.net/
最新の投稿
- エンタメ2024年11月21日日本最大規模のオープンイノベーション拠点「STATION Ai」を、より多くの一般のお客さまに知っていただくことを目的に、2024年11月22日(金)~24日(日)に「STATION Ai 〜STARTDASH 名古屋駅EVENT〜」を開催
- ライフ2024年11月20日『MOTHER2』が一番くじに初登場! 30周年記念ロゴ入り「どせいさんソフビ貯金箱」など アニバーサリーデザインのグッズをラインナップ ~2024年11月30日(土)より順次発売予定~
- テクノロジー2024年11月17日ホシデンオンライン展示会「HOSIDEN ONLINE EXPO 2024-2025」を11月18日(月)より開催 日本の、世界の、これからのモノづくりを支えます!ホシデン最新の製品・テクノロジーを通じ、少し先の未来を体感!
- ライフ2024年11月16日50系客車 佐賀駅 ~唐津車両センター~ 筑前前原駅特別運行 祝おう!筑肥線(筑前前原駅~虹ノ松原駅間)100周年 旅行商品の発売について