『「こころ」はどうやって壊れるのか』(1月25日発売)の著者、カール・ダイセロス教授が新刊発売前日に、Japan Prize(日本国際賞)を受賞!

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スタンフォード大学のカール・ダイセロス教授(Prof. Karl Deisseroth)が、2023年1月24日、Japan Prize(日本国際賞)を受賞されました。この賞は、公益財団法人国際科学技術財団により、「全世界の科学技術者を対象とし、独創的で飛躍的な成果を挙げ、科学技術の進歩に大きく寄与し、もって人類の平和と繁栄に著しく貢献したと認められる人に与えられる」ものです(公式ウェブサイトより)。

奇しくも、翌1月25日はカール・ダイセロス教授の一般読者向けの著書『「こころ」はどうやって壊れるのか――最新「光遺伝学」と人間の脳の物語』(大田直子訳・光文社刊)の発売日でした(米国版原題PROJECTIONS、英国版はCONNECTIONS)。この日本語版には、ダイセロス教授と共同研究をされている東京大学大学院総合文化先進科学研究機構の加藤英明准教授による「解説」も収録しており、また1987年にノーベル生理学・医学賞を日本人として初めて受賞された利根川進教授からの推薦文も掲載されています。

今回の受賞理由ともなった光遺伝学の技術をはじめ、神経科学における数々のイノベーションを成し遂げてこられたダイセロス教授は、実際に患者を診察・治療する精神科医でもあります。本書『「こころ」はどうやって壊れるのか』は、ダイセロス教授が精神科医として出会った患者たちの驚くべき症例について、温かな視点で解説しながら、光遺伝学を含む最新科学によってその病理を解明・治療する可能性を示した画期的な書です。
受賞を機に、多くの方に本書をお読み頂き、ダイセロス教授の活動や、精神医学や神経科学についての関心を深めて頂ければ幸甚です。

【著者プロフィール】
カール・ダイセロス スタンフォード大学の生物工学、精神医学、行動科学の教授。気分障害や自閉スペクトラム症患者の治療のかたわら、学生の指導に当たっている。光遺伝学の第一人者として知られている。これまで、アルデン・スペンサー賞(2011年)、ディクソン賞(2013年)、慶應医学賞(2014年)、マスリー賞(2016年)、京都賞(2018年)、ハイネケン賞(2020年)、ラスカー賞(2021年)、ホロウィッツ賞(2022年)など、数多くの受賞歴があり、次期ノーベル生理学・医学賞、あるいはノーベル化学賞の最有力候補と評されている。

書名:『「こころ」はどうやって壊れるのか』最新「光遺伝学」と人間の脳の物語
著者:カール・ダイセロス/著 大田直子/訳
出版社:光文社
発売日:2023年1月25日(水)
価格:2,420円(税込)
判型:四六判ハード

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Posted by 鬼岩 正和