生活困窮している若者に、無償で食事券とお米を提供

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株式会社フォーシックス(本社:大阪府大阪市、代表取締役:柳川 誉之)が運営する居酒屋「てつたろう」は認定NPO法人D×Pと連携し、コロナ禍で生活が困窮している若者に対し、弁当や定食を食べることができる食事券200人分とお米90kgを無償配布することを2021年8月3日に実施する。

居酒屋「てつたろう」は経済的に苦しい若者を支援する認定NPO法人D×Pと連携し、コロナ禍で生活が困窮している若者に対し、「てつたろう」で弁当や定食を注文することができる食事券200枚と保存の効くお米90kgの無償配布を行う。配布の対象は大阪市内にいる生活が困窮している15歳から25歳の若者。食事券とお米の資金はてつたろうが実施している「イーデリ」事業から賄われる。

「イーデリ」とは、飲食を楽しみつつ寄付ができる「てつたろう」の事業。「イーデリ」では1ヶ月食事を楽しむことができる食事券(リターン)が購入できる。もし期限内に利用がなかった場合、その未使用分を翌月に弁当や食材に変えて、支援を必要とする方々に直接またはNPO団体を通じて届ける。食事券購入者自身が飲食店で食事すること、または誰かの命を救うことを選択できる。ここで生み出された資金は今回の若者への支援以外にも、路上生活者に弁当を配布することにも活用されている。

認定NPO法人D×Pが2019年から運営している、不登校・中退など、いろいろある10代の進路・就職LINE相談「ユキサキチャット」では、コロナ禍により生活困窮している若者の声が多く届いていた。アルバイト先の営業自粛や時短営業などにより、アルバイト先の企業も若者も大きな打撃を受けている。自身のアルバイトで生計を立てる若者から食べることがままならないという相談が増加。また、ひとり親家庭や保護者がいないなど、経済的に頼れる大人がいない学生は学費の支払いが困難になり行き詰まっているとの声が届いている。

家族愛を元に様々な人の居場所を創り、自殺者を減らすことを目指し活動してきた「てつたろう」のオーナー柳川誉之は認定NPO法人D×Pの理念や活動に共感。「高校生、大学生のときにしたひもじい思いは20代、30代を生きるにあたって大きく反映される。食事券を通して、つながりやふれあいをつくることで、一歩踏み出すきっかけをつくることができれば」という思いから、認定NPO法人D×Pと連携し、食事券とお米を配布するに至る。

居酒屋「てつたろう」とは
株式会社株式会社フォーシックスが運営する居酒屋。2016年1月大阪の梅田中崎町に開店。障害者雇用を積極的に取り入れ、障害者、高校生、高齢者など様々な従業員が20名ほど働いている。家族愛を元に様々な人の居場所を創り、自殺者を減らすことを目指す。地域やNPO法人との連携を行い、地域で路上生活者への夜回りや弁当配布の活動を続け、児童養護施設の退所者らにも支援の手を広げている。2017年に大阪市から「女性活躍チャレンジ企業」として認証。2018年にホワイト企業アワードインクルージョン部門大賞受賞。

ホームページhttps://tetsutarou.com/index.html

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Posted by 鬼岩 正和